S1000RR裁判書類その9 Sさんの陳述書 H28年6月1日
いよいよ、大詰めとなってきました。
次回の裁判期日は10月12日ですが、それに先駆け、双方から証拠としての陳述書が出されました。
前回のエントリーにアップしたA氏からの準備書類と陳述書も、それにあたります。
これからアップするものは、7月8日に裁判所とA氏代理人へ送付した準備書類、陳述書、そして証人召喚の申請である証拠申出書です。
以下は、私の主張の裏付けとなる証拠として、以前のエントリーで紹介した、被害者の会Sさんから頂いた陳述書です。
要約します。
【要約】
・A氏とは20年来の付き合い。A氏が独立前のころから。サーキット歴は15,6年になる。
・サーキット走行におけるS1000RRのサスに力不足を感じ、A氏に相談した。
・A氏はカスタマイズで対応できると言い、作業依頼した。
・余計乗りづらくなった。
・A氏に伝えると、むっとされ、乗り手の問題だと言われた。
・A氏によると、Gトライブが施す加工と同じだと言われた。
・A氏を信じて乗り続けたが、サーキット走行が怖くなってしまった。
・その後GトライブのTさんに直接訴えたところ、Tさんは試乗してくれて、Sの感想は間違いないことを告げられた。
・Gトライブで分解点検したところ、シムの組み付けミスにより、本来圧側の減衰を高めるべきところ、伸び側減衰が固められていることが分かった。
・Tさんは、A氏のミスを見るのはこれが初めてではなく、同じミスが数名いたことを聞いた。
【解説】
Sさんはベテランライダーです。
A氏の店で知り合いました。私と同じ初期型S1000RRに乗っていました。
乗りづらさの件は私も聞いていました。
A氏からも聞いていました。「Sさんはすぐバイクのせいにする。あれこれ文句ばかり言うが、私さんほど乗れない癖に口だけは…」等という話です。
他の客の陰口を言うバイク屋は、バイク屋としても人としてもろくなもんじゃねぇって事は、今更ですが定説です。
ですが、私は当時、Sさんから「全然乗れない、曲らない、どうやって乗ってますか?」と聞かれた際、
「いや、曲り易くはないけど、普通に曲がる車体でしょ?」と、
乗れないのはライダーであるSさん自身のせいだろう、と、
A氏の云うことを鵜呑みにしていました。
(Sさんには申し訳なかったです)
で、結局A氏が間違っていたと。
なんと、圧側を固めるべきところ、伸びなくされていたと…!
しかも、Sさん以外にも複数居たようです。
ご想像ください。
柔らかく、急に奥まで縮んでしまうフロントサス。それが、荷重が抜けても奥に入ったまま戻ってこないのです。
恐ろしい。
佐藤さんはそのせいで、コーナー進入から立ち上がりでよく転んでしまってました。
怪我もしていたようですが、大事に至らず良かったです。
【要約】
・サブコンの購入、取り付けの件では、走行中に自動補正されるとA氏から聞いていた。
・しかしながら、同商品をA氏により購入していたH氏から、その機能が無い事、H氏はA氏に返品を依頼し、返金された事を聞いた。
・A氏との関係悪化を恐れ、自分からは何も言わず泣き寝入りした。
・A氏とは20年来の顧客関係なのに、A氏本人からは一度の説明も謝罪もなかった。
【解説】
サブコンの機能の理解不足によるトラブルです。
被害者の会のもう一名、Hさんは他店でその機能が無いことを聞き、A氏を問い詰めたのですが。
A氏による錯誤の事実が明らかになった後も、A氏から他の顧客へ誤認であったことを周知することはありませんでした。
私と違い、人の好いSさんは、直接クレームをすることなく、自らA氏の店から離れる選択をされました。
「争い事が嫌い」と云うことのようです。
【要約】
・Sさんと私との関係性を説明。A氏の店で知り合ったS1000RRに乗る知人関係。
・「被告」は安全意識が高く、サーキットや他のライダーへの働き掛けにも関心の高い方だった。
・被告のブログ(A氏が名誉棄損の証拠として提出した以下の記事)の内容は、私が話した事実に基づくものである。
・A氏と疎遠になり、ずいぶん経ってから、A氏の店への批判的な声が自分のせいにされ、脅しともとれる内容のメールが来た。
【解説】
被告である私へとの関係性と印象を陳述してくださいました。
当時確かに、富士スピードウェイの二輪走行枠クラス分けに対する嘆願、交渉など、いろいろやってましたが。少々気恥ずかしくなりますね。
A氏が名誉棄損と主張するブログ記事が、私のねつ造による誹謗中傷ではなく、「事実」であることも証明してくださいました。
以上です。
Sさんはその後まもなくして、A氏が作業に携わったS1000RRを処分し、GSX-Rを購入しました。
上記ブログに書いたSUGOでご一緒しましたが、購入して間もないナンバー付の車両で、私より速いタイムで走られていました。
以前S1000RRに乗られていた頃には、私が負けたことが無かったのですが…。
余程酷いセットで乗せられていたのでしょう。
以降、他の証人からの陳述に続きます。。