とあるバイク屋に訴えられた裁判の記録

神奈川県の 某モーターサイクル店について。。

    プロローグ:S1000RRにおけるA氏とのトラブル①

    A氏の店に行くようになった経緯などは、改めて裁判の証人尋問で答えた内容を転載します。

    先ずは事の発端について簡単に記載します。

    (当方の主観に基づきます。)

    2012/11/22
    筑波サーキットでの練習中
    最終コーナー進入でリアタイヤロックによるハイサイド転倒。

    バイクはBMWのS1000RR。

    150キロ近くからの転倒で、軽い脳しんとう、左肩の亜脱臼、手足の複数個所骨折、打撲などを負いました。

    ですが、週末はMCFAJの年間クラスチャンピオンが掛ったレース。

    なんとかして出たい。
    数ポイントでも取れば、結果が残せる。
    どうする?

    当時行きつけのバイク屋だった、「S1000RRに強い」と謳う店に、

    「週末のレースに出られるよう修理してほしい」と車体の修理を依頼しました。

     色々難ありなのは気付いてましたが、彼の店では最も結果を出していた私に対しては、かなり頑張って対応してくれていたので。

    数日後、「走れるようになった」とのことで、引き取りました。

    レース前日は痛みで身体が動かなかった為、当日のぶつけ本番でした。

    しかしながらマシンは暖機時点で不調。
    そして予選の数周でエンジン焼き付き。

    危うくまた転倒するところでした。

     

    その当時のブログ。

    k26racing.blog.fc2.com

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    予選の動画はこちら。

    www.youtube.com

     

    3つ目のブログには、A氏からのコメントが有ります。

    タイトルは

    「エンジンが焼き付いているとは思わなかった判断」

    ーーーここから引用ーーー

    オイル交換した時に抜いたオイルには、メタルのカスのような大きな異物は出ていなかった
    ドレンのマグネットには多少砂鉄みたいのが付いていたけれど異常な量でもない。
    特にクラッチが焼けていたのであれば、オイルが鼻をつく酷い匂いになるのですぐ分かる。

    搬入時はブローバイからのオイルの吹き返しでエアクリーナBOX内はベトベト、更に吹き返したオイルを吸い込んで、オイルロックでクランキングしなかった事もありプラグホールからオイルを吸いだした。
    その後は難なくエンジン始動。

    エンジンが掛かるようになったあとも、ラジエターファンが付いて無いからエンジン掛けっぱなしで放置も出来ないので
    何度か90℃くらいまで水温を上げてから冷まし、上げてから冷ましを繰り返した
    当初は吸い取りきれなかったピストンの上に残ったオイルを燃焼をさせることと
    あれだけの転倒なのでラジエターや冷却ホースに亀裂でもあれば水が漏れるかも知れないので、その確認だった
    もし立派に焼き付いたりしていればそんなことしてる間に超低負荷のアイドリングなんてすぐ不安定になるし下手すりゃストールしてその場で不動になる
    でもその時は安定してアイドリングしていた。

    オイル交換後も何度か温度上て冷ましてをしたけれど特に異常は感じなかった。

    なのでアイドリングもするくらいの軽い抱き付きが起きていたとしても気が付かない。

    搬入直後はちゃんと電源来てなかったので、電気系を直して電源が戻って、最初にセル始動しようとした時は、一瞬セルは回ったがすぐ停止した。
    でもその停止は吸い込んだオイルによるオイルロックだとすぐに分かったので、その後オイルを吸い取るまでは回していない。

    なので焼き付きがあるとは思っていなかった。

    と言うことです。

     

    ーーーここまで引用ーーー

    エンジントラブルには気付かなかったとの当時の自白。

     暖機出来ないなど、送風機で風を送れば済む話しですが、それは追々。。


    そして次は、遡って、A氏の店に車両を持ち込んだ日の深夜、本人から来たメール。

     


    ---(以下A氏のメールより)---

     

    メールに全然気がつきませんでした。

    旋盤でも回してた時かな?

     

    バイクは走れる様になりそうです。
    外装についてはノータッチなままですが。

     

    重傷なのはFホイールだけですかね。
    Fホイールはリムだけでなく、スポーク部分から歪んでるのでモトカジレベルの所に出すと断られると思います。

    厳しいかもですが、もし修正するならば相談できる人も居るので聞いてみます。


    アルミだから直るんじゃ無いかな?

     

    リアホイールはそのまま使えます。

     

    フォークも大丈夫だと思うのですが、本当ならバラしてインナーチューブの曲がりを測定したいところ。

     

    フロントアクスルは歪なし。

     

    ハンドルはほぼ真っ直ぐになった。

     

    ステップバーは交換済み。

     

    あとカウルステーですが、曲がったの直して溶接してとかやってると2万円くらいは掛かる可能性があるので
    だったら純正の方が良いのかな?と思いますがどうしましょ?

     

    因みにメーターassyは約20万円成り。。。( ̄▽ ̄)
    しかもメターのトップカバーだけで約3万5千円。。。Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

     

    もうね殺意がこみ上げそうな金額ですよ。

    因みにメーターassyは認証取るので新品以外使えません。

     

    つまりカウルステーはカウルを固定するものでなく
    メーターを守る部品だと思うと純正品を選択する方が得策かと。

     

    あと、足りないものはスライダーです。
    もしスライダー外しちゃう様でしたら純正のネジが必要です。

     

    それとSさんですが、明日金曜は休めるかどうか分からないそうです。
    でも土曜は確実に休みなのでって言ってました。

     

    宜しくお願いします。

     

    A

     

    ーーーここまで(個人名は省略)ーーー


    これを見てわかるとおり、エンジンには目を向けても居ない。
    彼が言う「重症だった」フロントホイールは、手持ちの純正ホイルを使用しました。

     

    A氏がなにを言っても、これが事実なのです。

    素人である私は、プロに「直った」と言われたら、それを信じるしかない。


    でも、当時の私は、一言もエンジン焼き付きに気付かなかったことを、責めませんでした。

    時間が限られた中、彼が一生懸命やってくれたのは分かっていたので。

    結果走れる状態ではなかったにせよ、

    「気付かなかった、ごめん。ちゃんと見させてくれ」

    と言ってくれれば、金に糸目はつけずに報いるくらいの気持ちでいました。


    そして後日、、、

    (その前にも、言い訳じみたやりとりが有りましたがそれについては追って。)

     

    A氏からの連絡が絶えて暫くし、請求書が送られてきました。

    ・・・

    内訳にあった、部品代の項目は全額払いました。

    ですが工賃は払いませんでした。

    「レースに出られるように直して欲しい」

    という私の依頼には、まだ応えて無かったからです。

     

    ですが、A氏は数年も経ってから私に対して訴訟を起こしました。

    そして、訴状のなかでは予選のリザルトを証拠とし、「レースに出ているじゃないか」と言ってきました。

     

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    続きます。やはり長くなるかもしれませんが、細々やります。