S1000RRにおけるA氏とのトラブルその②
昨年、A氏に訴えられた内容のあらましです。
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・被告(私)は金66万3190円+印紙代7000円=67万0190円を払え。
・内訳
11万3190円(工賃残額)+年6分の金利
30万円(当時の私のブログによる社会的信用低下の損害賠償)
20万円(名誉感情を害された慰謝料)
弁護士費用(上記50万の10%)+55万に対する年5分の金利
これに加え、訴訟費用も払え
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金銭的な請求はこうなってました。
3年前の話しを、今頃です。
敢えて3年寝かして金利を付けたかったのでしょうか。
勿論、その間サーキットでは何度も顔を合わせる機会が有りました。
A氏はそのたびに顔をそむけ、直接請求をすることはおろか、(レースでピットが隣であっても)何かを話しかけて来ることもしませんでした。
債権が有るなら、堂々と面と向かって取り立てればよいものを。
3年間、一度たりとも、話しかけられませんでした。
毎月請求書だけ送られてきます。
こちかからは、もう送らないようにと何度も連絡しましたが、応答はありませんでした。
止む無く、内容証明で支払うつもりが無い旨を送付したところ、
裁判所から告訴状と弁論の呼び出しが届いた訳です。
告訴された以上、無視しているとA氏の言い分がそのまま認められてしまいます。
しかも、裁判を受けるにしても、こちらはA氏の主張を覆す為の証拠集めだけに奔走することになります。
何年も前の、証拠集めすら覚束ない、防戦一方の不利な戦いです。
(裁判は訴えた者勝ちと言われるゆえんです)
止む無く、私からも「反訴請求」を起こしました。
A氏の主張を認めない一方で、こちらからも別件の訴訟を起こすことにより、攻めに出る方法のようです。
私の訴えた内容は以下です。
(当時は弁護士ではなく、バイク仲間から紹介のあった司法書士に相談していました)
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・被告(A氏)は117万を払え
・内訳
約50万円(エンジン修理代の一部+遅延金)
約11万円(過去別件のA氏によるあきらかな修理ミスで生じた費用)
約50万円(数年にわたる請求書の送付や訴訟などに依る精神的苦痛への慰謝料)
これに加え、訴訟費用も払え
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という内容です。
そもそも、こんな訴えを起こす気はありませんでしたし。何年も前に終わった話しですし。
ですが、当時の司法書士によると、私だけでも数度にのぼる「A氏の作業ミスの事実」を俎上にのせることで、裁判官にA氏の信憑性を問う為には止む無し、とのことでした。
A氏の訴えにおける最大の争点は、「依頼」の趣旨が何か?です。
「レースに出られるよう直せるか?」というボクの依頼でした。これはA氏も認めています。この解釈が争点でした。
ボクの依頼に対しA氏が「直した」結果、エンジンが抱きつき(軽い焼き付き)を起こしたまま、見た目だけ乗れるようになった車両を「直った」として渡され、
予選開始後数周で、完全に焼き付いた訳です。
もし、A氏の言い分が正しいとするなら、ユーザーは全ての不具合を事前に把握し、必要な作業項目を立ててから修理依頼せねばならなくなります。
エンジンが掛らなくなった破損した車両を持ち込んで「週末のレースに出たい」といった客に対し、
「俺は直して渡した。エンジンが壊れたのは渡した後だ。それに、そもそも修理内容は指示されてないから、知らんわ。だから金払え。」
というのが主張の論旨でした。
最初からわかっているのなら「2日じゃ直らねえよ」と言ってくれれば良かったものを。
さすれば、こちらもレースなど諦めました。
この後は、ココまでの双方の訴状関係を、個人情報は墨塗りし、記録としてアップしていきます。
全てとなると膨大なので、要所のみとなります。
なお、全て公開法廷での書類ですので、守秘義務は生じていません。どなたでも裁判所で閲覧できるものです。
(和解条項に秘匿条件はありませんでした。当然公開する気はありませんでしたので...。)
・・・続きます