S1000RR裁判その11 A氏への反論 G-tribe Tさんの陳述書 H28年7月8日
新年おめでとうございます。
申し訳ありません。年を跨いでしまいました。
スローペースながら引き続き、粛々とつづけます。
既に佳境に差し掛かっておりますので、もう少しお付き合いください。
先日の記事に続いて、他店のメカニックからの証言です。
メカニックであり、プロライダーであり、その名を知らないライダーも少ないと思います。
私にとっては雲上人ですが、とても気さくで我々一般ライダーが抱える悩みを的確に把握し、解決策を提示してくださる事には、絶大な信頼があります。
そしてこの方も、矢面に立つ事を厭わない「漢」でありました。
以下、陳述書となります。
要約してまいります。
【要約】
・ Tさんの経歴とサスペンションのメンテナンス、およびS1000RRの経験についての説明。
・私のリアサス崩壊を確認した。
・サスの整備には何万本と携わってきたし、BMWのS1000についても延べ100本を越える整備をしてきたが、走行中の分解など見たことが無い。
・どれだけ長期にわたり酷使されようが、固着して外れなくなることはあっても、緩んで外れるなどあり得ない。
・過去一度も聞いたことも見たこともない。
【要約】
・A氏が適正な組み付けを行わなかったと判断。
・A氏が主張する1年8カ月の経過との因果関係はない。
・A氏の整備不良以外考えられない。
・Sさんのフロントサス施工ミスについて。
・Gトライブで開発制作したシムをA氏にも業販していた時期がある。
・その際、施工方法や注意点などは丁寧に説明した。
・ところがA氏は、圧側に入れるべきシムを、伸び側に入れて施工していた。
・間違った施工をされたSさんのS1000RRにも試乗し、危険性を確認し、再施工した。
・A氏による同様のミスは、Gトライブに持ち込まれただけで合計3台を数えた。
・そのことをA氏に伝えたが、とぼけてミスを認めようとしなかった。
・過去そのほかにも、A氏によるいくつものミスを指摘したことがあったが、ミスを認めようとせず、姿勢を正すということはなかった。
・これら事実に基づき、被告の依頼に対し陳述書に署名したものであり、署名文の内容も事実である。
【解説】
TさんとA氏は友人関係なのかと思ってました。当時A氏からはそのように聞いていたので。
ところが、Tさんからすると、取引関係はあるが、それ以上ではないとのこと。
それ故、今回の裁判においてTさんが携わった内容に関する事実を明らかにする事にそれほど躊躇は無かったようですが、寧ろ、迷惑を被っていることもあったようです。
私もそうですが、A氏からは「Gトライブ直伝のカスタム内容で施工する」と聞いていました。
それで満足な結果が得られなければ、まさかミス施工のせいだとは思いませんから、
「そもそもGトライブのカスタムに問題があるのではないか」
という考えに及んでも仕方ありません。
(何人もがA氏の店からGトライブに流れたのも、それを裏付けます)
寧ろ陳述書を読むと、これまで何度もA氏にアドバイスと忠告をしてきたにも拘わらず繰り返されるミスとA氏の不真面目な態度に、愛想が尽きていたということかもしれません。
続きます。