とあるバイク屋に訴えられた裁判の記録

神奈川県の 某モーターサイクル店について。。

    S1000RR裁判書類その6 A氏からの反論その③H28年3月9日

    私の主張に対する反論です。

    裁判は初めての経験ですが、当事者も弁護士も裁判所も、大変ですよ。

    民事の裁判官は情報をそぎ落とせるだけ落として、判例に当てはめる作業が、主な仕事かもしれませんけど。

     

    以下、A氏からの反論書面。

    要所をハイライトしております。


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    ・ 依頼を受けたA氏は、やってみないと分からないが「可能な限り走行できるように修理してみる」と回答した。

     

    ・私が前日試走しなかったのは寝坊だ。実際翌日のレースに出走しているのだから、「試走出来ないほどの痛みが有ったとは考えがたい」

     

    ・修理を依頼したH24年11月21日、転倒時のリアタイヤロックが「焼き付き」が原因とは認めず争う。その他は知らん。

     

    ・後に、私のブログに「エンジンが焼き付いて居るとは思わなかった判断」というコメントをしたが、それは修理時ではなく、予選走行後に焼き付いていた事は認めたにすぎない。



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     ・私が主張する「25日のレースできちんと走ることが出来るようにまで修理すること」の「きちんと」には、エンジンの不具合・故障を含めた修理は含まれない。

     

    ・修理前に焼き付きを起こしていたという事実は無い。

     

    ・私のブログへの「近所を走って様子を見てください」というコメントは冗談である。

     

    ・後日送付した「修理売上伝票」に記載した修理をし、引き渡したのだから、「仕事は完成している」


    【解説】ーーー
    「レースに出られるような修理」の解釈で争おうと言う意図です。


    A氏は翌月請求書と共に修理項目を記載した伝票を送ってきました。

    「その項目が契約内容だ」という後出しじゃんけんです。

    A氏にとって「レースに出られる」マシンとは、数周走って不動になるマシンなのでしょうか。

    ーーー


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     ・分解破損したリアサスは、A氏に依るOHの後、1年8カ月以上経っており、因果関係は無い。

     

    【解説】ーーー
    A氏によりOH後、圧側のクリックが動かなかった為再度OHさせています。
    それも含め二度のOHを経てから1年8カ月の間。
    走行したのはこの事件の前2レースと練習で数日。その後一年のブランクを経て、修理後の十勝のレースと練習の2日、程度です。

    リアサスって、その程度で壊れるの?

     

    後で詳しい資料もありますが、壊れた時の破損時の状況はこちら。

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    ・名誉棄損について、私のブログで「スネオみたい」「捨て犬」として侮辱され、整備不良を行っていると書かれた。

     

    【解説】ーーー

    説明するまでも無いです。ブログを読んで頂ければ、A氏を信奉する店の常連客を指した揶揄であることは、日本人なら読解できるかと。
    ですが、これにショックを受けたA氏は名誉棄損だと訴えるのでした。
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    ・修理依頼した11月21日に焼き付きが発生していたとしても、A氏とは無関係だ。


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     ・そもそも21日時点で「焼き付き」は無かった。

     

    ・①抜いたオイルに異物は含まれていなかった。②オイル交換後アイドリングした。③25日のレースで実際走行出来ている。つまり、「焼き付き」は無かった。


    ・焼き付いていたとしても25日の高速走行のせいだ。

     

    ・修理内容にエンジン点検、修理が含まれていない理由は、

    ア:持ち込まれた時エンジンはかからなかった。被告である私も焼き付きを説明しなかった。そのため診断機でエラーチェック、消去し、エンジンが始動できるようになった。同時にオイルロックを把握し、オイルをふき取り、始動可能な状態に戻した。


    イ:私が引き取りの際(エンジンに異音とアイドリングの不安定を感じた為)エンジンは大丈夫か?と質問された。

    調子が悪ければ(A氏の事故車両から外したと思われる長期保管の)スペアエンジンを貸し出すと提案したが、断られた。


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     ウ:競技車両の為エンジンのチェックは出来ず、引き渡した。

    エ:伝票にエンジン修理が含まれてないことは私も認めている。

    オ:エンジンが動いていたのだから、焼き付きを発見するにしても、分解が必須であり、分解せず発見することは困難である。

     

    【解説】ーーー
    私ですら気付いたエンジンの異音に、A氏は気付かなかったようです。
    私には、「オイルが燃焼室に残っているからだ」「燃えれば収まるから暫くこれで走れ」といった説明を下さいました。

    それでも「ホントに大丈夫か?アイドリングも不安定だしアクセル煽っても回転が付いてこない」と不安を訴えると、
    スペアエンジンを貸すか?と言ってきました。

    出自の分からない長期不動エンジン。
    A氏が筑波最終で飛んでストレートを滑走した時の、事故車かと想像します。

    (転倒時見てました。何処かから仕入れた、全日本でフルシーズン使った競技用のOZマグホイル。それが割れて転倒。その後、輸入元の某店に裁判をちらつかせクレームし、新品を入手したそうですね・・・)


    それを幾らで貸し出す気だろうと恐ろしくなり、しかも、今からA氏が1人で積み替えとなると、レースにすら間にあわない可能性が高いし組み間違えも怖い。
    その為、
    「問題ないならこのままで行く」と言いました。

     

    また、「レース車両のエンジンチェックは出来ない」と言いますが、
    他の店はどうしているのでしょう。
    通常は、送風機でラジエータに風を送り、エンジンを回すそうです。
    素人でも出来ます。
    常に、「後出しじゃんけんの作業伝票」を盾に、エンジン点検は請け負ってもいない、請け負ったとしても、分解しないと焼き付きは分からない、と言います。

    「レースに向けた修理」を受けて、素人の私でもわかる、異常な音と回転は知らぬ・・・?
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     ・修理に瑕疵が有ったと主張するなら、伝票に記載の項目ごとに、どの修理がどのように不適切だったのか明確にしろ。

     

    【解説】ーーー

    ここまでお読み頂ければご理解いただけると思います。
    A氏に修理依頼する際は「依頼の前に」何が調子の悪さの原因か特定し、エンジンを分解して修理個所を明確にし、内容を全て特定したうえで、指示せねばならないのでしょうか。
    「調子悪いから見てください」だけでは、ホントに見た目を整えて終わる可能性も否定できません。

    ーーー

    焼き付きの見逃しを認めれさえすれば、その後の人生も楽になると思うのですが。
    生きていて苦しくないのでしょうか。。プロとしての矜持は、良心は。
    S1000RR を見るたびに、自分を偽った過去を思い出さないのでしょうか。
    私なら、こんな生き方は出来ないと思います。
    自分や人を騙し続ける事に耐えられません。

    続く。。